インドのマイソール州で産出するスター・ルビーは紫色の強い赤色の色調で、ルチルを多く含み不透明なので魅力的な宝石は少ない。実際は、サファイアに分類されることが多い。
タンザニアのウンバ鉱山周辺から産出するサファイアを指す呼称。ウンバ鉱山は多くの色相、色調のサファイアを産出する。
オーストラリア産のサファイアは、大部分が緑色味の強い暗い青色である。一般に暗青色で緑色味を帯びたサファイアを指す。
インドのカシミール地方で産出するブルーサファイアを指す。最高級の品質の石は、コーン・フラワーと呼ばれる矢車草の花の色(すみれ色がかった青色)にたとえられる。この種の色調に近いサファイアがスリランカやマダガスカルでも産するが、これらはカシミア・タッチなどと商業的にはいわれている。
タイ産サファイアの産地はタイのチャンタプリー付近からカンボジアのパイリン地区にかけて産出する。パイリン地区はかってタイ領だったが1907年にカンボジアに分割されたもので、この地区はサファイアの世界最大の産地といわれ、カンボジア・サファイアの名称で呼ばれている。
インドのカシミール産サファイアの中で最高ランクものは矢車草の花の色に似ているところからコーン・フラワーと呼ばれる。
サンスクリット語で蓮の花の色を意味する語。明るいオレンジがかったピンクからピンクがかったオレンジサファイアをいう。
ルビーの最上級品質の色調は、鳩の血の色にたとえられるためピジョンブラッドと呼ばれる。
コランダムに分類される鉱物で赤色のものをルビー、その他の色のものをサファイアと呼ぶ。