国際色石協会(International Colored Gemstone Association)の略。色石の販売促進を目的として設立された団体で、採掘業者、研磨業者、卸し業者等の個人資格で構成されている。小売業や鑑別業に従事している者は加入できない。
URL:http://gemstone.org/
ルビー、サファイア、エメラルドなど色をもった宝石に対して一般的に用いられる用語で、無色のダイヤモンドではブライトネスなどの光の効果を楽しむのに対して、色石は色相または色調の美しさが持ち味である。
ルビーまたはエメラルドのような色石や、スター・サファイアやキャッツアイのような特殊な光学効果をもつ宝石は、原石からの石どりの方向が重要で、最も望ましい色調または光学効果を示す方向を研磨した石の正面にしなければならない。これをオリエンテーション(石取りの方向)という。
宝石の重さの単位。1カラットは0.200グラムで普通は ct. で表示される。
一般にモース硬度が7以上の宝石で価格の高いものを貴石という。これより価格的に下がるものを半貴石と呼ぶこともあるが、現在ではこれらの呼称は廃止されている。
指輪やその他の枠をキャスティング工法(鋳造工法)でつくったものをいう。最近は技術が進歩しているのでキャスト枠も複雑で良質のものがつくられている。
同種の天然石とほとんどあるいは全く同一の化学特性、物理特性、内部構造を有する、一部あるいは全体を人工的に生産した物質をいう。
ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドとアレキサンドライトもしくはひすいや真珠をもって5つの高級宝石と俗称する。宝石は洋の東西によって価値観の違いがあるので、5つ目の宝石は普遍的、絶対的な定義はできない。
宝石学の教育機関で1931年にロバート・シプリーによって設立され、独自のダイヤモンドのグレーディング法を開発し世界中に広めた。現在GIAは米国、カリフィルニア州カールスバッドに本拠地をもつ。
プラチナ、金、ホワイト・ゴールド、銀などの金属だけでつくった宝飾品で、ネックレス、イヤリング、指輪などがある。
日本語では国際貴金属宝飾品連盟と訳す。1926年に国際的な宝石貴金属業界の情報交換と相互利益のために発足した国際組織で、現在は国連の諮問機関となり宝飾品に関する国際的なルール作りを行っている。日本からは(社)日本ジュエリー協会が参加している。
URL:http://www.cibjo.org/
11月11日。1986年、宝飾産業の発展と消費者へのアピールを目的に制定された。日本で宝石の世界共通単位であるカラット(1カラット=0.2g)を導入した日でもある。
何らかの方法で人工的に宝石の外観を変えたもの。加熱処理や無色の樹脂、オイルなどで含浸させたもの(ブルー・サファイアやエメラルド等)についてはエンハンスメント(改良:Enhancement)、染色などの化学的処理や放射線のような物理処理したものはトリートメント(改変:Treatment)と以前は区別して呼んでいた。
各ファセットが正方形または長方形でこのファセットが対称的に配列されたカット形式。エメラルド・カット、スクエア・カットはステップ・カットの一種である。
ルース(裸石)を枠にとめることをセットまたはセッティングと呼び、枠止めされたものをセット石と呼ぶ。セットはマウントまたはマウンティングと呼ぶことがある。
ひすいやエメラルドなどは低品質のものを染料などで染めている例が多い。染色処理してある宝石は熱や光で褪色しやすい。
タトー紙のことで、ダイヤモンドなどのルース(裸石)を包んでおく紙のこと。パーセル、ダイヤモンド・ペーパーなどとも呼ばれる。
天然、合成にかかわらず2種の部分で構成されたものをいう。(「張り合わせ石」参照)
カリフォルニア州・サンフランシスコのチャザム社では、フラックス法でエメラルドやルビーなどを合成している。近年はアレキサンドライト、ダイヤモンドの合成石も販売している。
宝飾の製造、輸出入及び販売に携わる会員からなる団体。ジュエリーに関する調査研究及び国際交流の販促等を行うことにより、業界の健全な発展を目的とする。
URL:http://www.jja.ne.jp/
英語の piece からきた言葉で、宝石1個のこと。
間違った名前の意味だが、転用されて宝石の通称を意味する。たとえばクリソプレーズをオーストラリアひすい、アイオライトをウォーター・サファイアなどという。
主要宝石鑑別機関29社が参加している組織で、宝石の鑑別・鑑定に関する諸問題の検討解決を目的としている。略称は宝鑑協。主な活動に、ダイヤモンド・グレードの調査と調整、鑑別規約の制定と鑑別方法の研究等。
URL:http://www.agl.jp/
枠にセットまたはマウントしていない宝石類をいう。