Gemmy 135 号 「ワールドニュース」
今年は異常気象ともいえる暖冬ではありましたが、どのように過ごされましたか。
さて、話題の映画「ブラッド・ダイヤモンド(仮題)」(原題「BloodDiamond」(c)2006 Warner Bros. Entertainment Inc.)の公開がいよいよ近づいてきました。
最初に昨年12月に既に公開されているアメリカでの反応はどうだったのかを報告します。
アメリカではこの映画のおかげでダイヤモンド業界にスポットライトがあたったため、今年のゴールデングローブ賞・アカデミー賞授賞式では「公正な経路と手段で加工された宝石だけを身につける」と公言するハリウッド女優たちが現れたのです。
有名人の言葉に興味を持った人、自分のご贔屓の女優の言葉に賛同する人、そんな人がいたことでしょう。また「芸能人の言っているくだらないこと」と思う人や、映画を通じて社会問題に眼を向けさせるということを傲慢と感じた人もいるでしょう。
きっかけはどうであっても「知る」ということはとても大切なことです。何も知らなければ、何も始まらないのです。人それぞれ違う考えを持つのは当然であり、まずは「知る」ということで、その人の周囲から更にもっと広い社会へ様々な影響を及ぼしていくと思うのです。
女優のコメントは、女優自身のイメージ向上という意味合いが強いことも否めませんが、しかしやはりハリウッド女優が一般に及ぼす影響は大きく、有名人だからこそ出来る社会貢献であると思います。
この映画「ブラッド・ダイヤモンド」が公開され、いわゆる先進国の人たちが置き去りにしているアフリカ問題の中のひとつを広く世に知らしめることとなりました。(内乱、市民戦争、民兵問題、少年兵士、洗脳問題、武器輸出と政府の癒着などそれをサポートしているのが先進国のまたは私企業、そして消費者の欲望であるという構図) 遠く離れたアフリカで起きている、私たちが知らなかった事実なのです。
宝飾業界に身をおいている私たちは、正しく現状を理解していなければなりません
前号でお伝えしましたように、日本での商取引においてブラッド・ダイヤモンドが混在する可能性は殆どなく、我々が扱うものは自信を持ってお客様にお勧めできるものです。その自信を裏付けるためにも、前号をお読みになった方々からの質問に関するQ&Aを付記したいと思います。
<Q&A>
Q1 | 0.2%のコンフリクトダイヤはどこで出回っている可能性がありますか?(手に入れる方法) |
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A1 | キンバリー・プロセスを遵守していない国では入手可能かもしれませんが、現在日本において流通している可能性はほとんど無く、入手は困難です。正規のルートで日本に輸入されたものをお買い求めください。 |
Q2 | 原石が輸出される際の「不正に開封できない容器」とはどのようなものですか。(基準はありますか) |
A2 | 容器に対して基準自体は無く、密封されていればOKです。また政府から封印の発行を受けて密封しているため、「不正に開封できない」というのはその封印のことを指していると思われます。 |
Q3 | キンバリー・プロセス、システム・オブ・ワランティといった対応策は現状どれぐらい浸透しているのですか。 |
A3 |
今現在、DTCとサイトホルダーを中心に原石のすべての輸出にはすべての輸入者を確定し、キンバリー・プロセス証明書を発行して、必ずダイヤモンド原石と一緒に動きます。或いは私どもが、海外(イスラエル、ベルギーあるいは、香港)で研磨済ダイヤモンドの買付けを行ない日本に輸入する場合には、売り手が発行するすべてのインボイスに、買い手に対して自主規制として出所を保証するシステム・オブ・ワランティという宣誓文がインボイスに記載してあります。 当社もシステム・オブ・ワランティを遵守し、お買い上げいただきました際には当社発行の納品書にはすべてのダイヤモンドに対して、自主規制として以下の宣誓文をインボイスに記載してあります。 “The diamonds herein invoiced have been purchased from legitimate sources not involved in funding conflict and in compliance with United Nations resolutions. The seller hereby guarantees that these diamonds are conflict flee, based on personal knowledge end / or written guarantees provided by the supplier of these diamonds.” 当社同様にダイヤモンドの輸入業者が現在日本に輸入しているダイヤモンドは、キンバリー・プロセス、そして、システム・オブ・ワランティの遵守という2つの施策により、ほぼ全てのものが紛争ダイヤモンドとは無関係であると言えると思います。 |
Q4 | ブラッド・ダイヤモンドとブラックダイヤモンドは同じなのですか? |
A4 |
いいえ、まったくの別物です。一般的にブラックダイヤモンドはトリート加工や熱処理を施した黒いダイヤです。海外ブランドでも使用されており、日本でも人気があります。 一方「ブラッド・ダイヤモンド」はダイヤモンドの種類ではなく、流通上の状態を表わしております。 |
その他、わからないことやもっと詳しく知りたいことなどがございましたら、お気軽に弊社までメール:sales@ibctokyo.com にてご連絡ください。
この映画をきっかけに「紛争ダイヤモンド(ブラッド・ダイヤモンド)」に関する知識を深め、お客様が納得できる説明をすることにより、今以上の信頼を勝ち得ることが出来ると思います。
もちろん当社すべての取扱商品に関しましてはキンバリー・プロセス、そして、システム・オブ・ワランティを遵守し、お客様にご満足いただけるような商品を求めて、買い付けしていると自負しております。
アイスブルーダイヤモンド企画・開発プロデューサーが、お客様に本当にあった商品企画をご提案するために設立したダイヤモンド専門会社
株式会社IBCTOKYO 担当:木村/湯浅 e-mail: sales@ibctokyo.com
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