Gemmy 132 号 「ワールドニュース」
残暑お見舞い申し上げます。
マーケットも夏休みということで今回は、各国の皆様に夏休みの過ごし方についてお話を伺いました。(夏休みの期間・過ごし方、夏の風習・慣習、夏のトピック、今一番ホットな場所、一番の話題など)
イスラエルHoliday
<夏休みの期間>
夏休み8月6日から27日まで取引所は完全に休みで、それに合わせて業者の方々もお休みが多いようです。それにしてもほぼ3週間のお休みとはうらやましい限りです。
<夏休みの一般的な過ごし方>
国内旅行(リゾート地のエーラットや死海)に出かけて、家族サービスをするのが一般的な夏休みの過ごし方です。家族サービスは世界共通ですね。
<イスラエルの風習>
高校を卒業後、すぐに兵役(男性3年、女性2年)に入るイスラエルは、兵役後、仕事に就く前に世界各国を旅して歩く人が多いと聞きます。主な行き先は、インド、ネパール、カトマンドゥー、タイ、オーストラリア、そして日本などを2ヶ月から1年かけて巡ります。彼らはその国でアルバイトをしてお金を稼ぎ、次の国への資金
にするという商売上手です。聞いた話では、日本の路上で犬や人形に形作った風船を子供達に販売し、1日2万円も儲けていたとか。ダイヤモンドの商売も手強い相手なわけですね。
香港Holiday
夏休みという習慣はないようです。
<香港の風習・慣習>
香港の夏は大きな行事はありませんが、秋には「中秋節」という行事があります。家族連れがランタンを持って公園などに集まり、秋の夜を明け方まで、にぎやかで楽しい時を過ごすのです。その晩、香港の地下鉄は終夜営業します。この時期、お世話になった方に対して「月餅」を贈るという日本のお中元のような習慣があり、街は月餅であふれています。
<今一番のホットなお店>
香港はイギリスから返還後、今年で10周年を迎えました。レストランの種類が格段と増えて、中華料理に加え、四川料理、北京料理、上海料理、韓国料理、また日本の料理は一大ブームです。居酒屋までも日本の味そのままが味わえるまでになりました。とりわけ回転寿司は香港のカップルを中心に行列の出来るお店として大人気です。ただ日本の回転寿司を知っている人にとっては、驚くほどの値段です。円安やユーロ安の影響により、世界の中でも現在の日本ほど安価でおいしい食事にありつける国も少ないと実感しています。
アメリカHoliday
<夏休みの期間>
アメリカにおける社会人の夏休みは平均的に2週間程度。1週間の休みを2回取る人や中には4週間も取る人もいるようです。アメリカの会社は、日本のように有給休暇は年間で何日と決まっているわけではなく、お給料が支払われる度に1日有給休暇をもらえるという感じ。一般的に給料は2週間毎に支給されるので、有給休暇も月2日ずつ増えていきます。よって就職・転職したばかりの人はあまり休めないということになっています。
<夏休みの一般的な過ごし方>
基本的には、やはりバケーションに行く人が多いようです。少し遠出をしてビーチやナショナルパークなどへ出かけます。友人の話では、タイムシェアのコンドミニアム(1年間に何週間か使う権利があるという物件)を持っていて、そこに出かけると聞きました。日本のお盆のように親族全員で集まるのはサンクスギビングやクリスマスなので、夏休みは家族だけで旅行に出かけたりすることが多いようです。
<夏の風習・慣習>
アメリカ人は野外が好きなような気がします。レストランではどんなに暑くてもテラス席が大人気。公園ではバーベキューパーティー。その他、野外コンサートやシアター、夏はいろいろな野外イベントが盛りだくさんです。友人家族は昨年、ワシントンで開催された無料のドライブインシアターに出かけたそうですが、映画が始まるまで、子供用の輪投げやトランポリンなど、日本の縁日みたいな感じだったそうです。夏が一番盛り上がるのはやはり7月4日(独立記念日)で、いろいろな場所で花火が打ち上げらます。会場近くに早くから場所取りをして、そこでお弁当を広げたりします。近所のコーヒーショップやアイスクリーム店でも店外まで長い列ができていたそうです。
<今一番のホットな場所やお店>
やはりアメリカも回転寿司!ワシントンポストで紹介されていた店に出かけた友人家族の感想ですが「この程度のネタでこのこんなに高いの?」と言っていました。しかし店内は意外にも満席で、一人で食べに来ている年配の方までいましたが、日本人は全くいなかったそうです。ワシントンでは回転寿司のお店が立て続けに2店舗開店したそうで、ちょっとしたブームなのかもしれません。
ベルギーHoliday
<夏休みの期間>
子供たちの学校は7月初旬から夏休みに入り(2ヶ月位、大学に至っては3ヶ月近く)また、就労者も年に3~5週間の休暇がもらえるのでこれを夏休みに使うようです。
<夏休みの一般的な過ごし方>
やはり欧州の人たちも夏には、バカンスに出かけることが多いようです。旅行先としては、いつでも大人気のスペイン、イタリア、フランス。意外なところではデンマークやスウェーデンなどの北欧や、ギリシャやキプロス島など地中海側の国も人気があります。天気が悪いベルギーからは抜け出したい人が多いのかもしれません。北欧の国の人はアジア、フィリピンやタイに行く人が多いそうです。
<夏の風習・慣習>
夏はどの国でも、お祭りは多いもの。ベルギーでも7月から9月にかけて、どんなに小さな街でも音楽や映画、また食べ物など何らかのフェスティバルがあります。ヨーロッパではベルギー以外でも、音楽祭はとても盛んです。中でもウィーンやプラハは有名で、街をあげて大々的にライヴステージを建てて開催されます。しかしオペラだけは室内芸術なので夏よりも秋や冬に催される場合が多いようです。お国柄が出るなと思うのは「お祭り屋台フード」です。揚げドーナッツ、ワッフル、リンゴ飴、ソーセージブレッド、ハンバーガー、ケバブ、大きなフライパンで作られたパエリア、牛の丸焼き・・・といった食べ物が並びます。日本ではカキ氷などのさっぱりした物が多いような気がしますが。
インドHoliday
<夏休みの期間>
秋のディワリが一番のお休みである彼らにとっては、夏休みは所属している組織によってかなり違いがあるようです。例えば大企業に勤める人やダイヤモンドに関わる人達にとっての夏休みというものは原則的には無し。個人経営者の中には1~2週間休みを取って夏のバカンスに出かける人達もいるようです。
<夏休みの一般的な過ごし方>
もし休みが取れたら実家に帰省したり、旅行に出かけたりと日本とほぼ同じです。
<夏の風習・慣習>
夏といえばエアコン。常夏の国々の冷房温度は日本とは比べ物になりません。日本では環境への配慮から、クールビスも定番化、室内温度28度が推奨され、電車は「弱冷房車」もある日本に対し、インドを含む東南アジアの国々の長距離電車やバスのエアコン車ではほとんどが「最強冷房車」です。それはオフィスでも同様で、約1
0℃といったところで、体感温度が違うとしか思えないほどです。外は半袖シャツ一枚でも汗だくなのに、オフィスに入ると同時に汗はスッと引き、長袖のシャツを着ていても、しばらくするとブルブル震えてきます。冷房で風邪をひくということはないのでしょうか。
<今一番のホットなお店>
世界中で日本食がブームですが、その中でも最高級な部類に入るのがムンバイに出来た「WASABI」という日本料理店です。食材はすべて空輸、シェフも日本人が常駐。メインシェフの森本氏はかつての「料理の鉄人」。しかし、これが結構なお値段なのです。空輸となれば仕方がないかと思いきや、森本氏いわく「インドの関税は67.5%も取られるから、まったく儲からない」とのことでした。
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