アクア(水)とマリン(海)。透明度の高いこの宝石は「沈着」「聡明」という宝石言葉をもっています。また、美しい海の色をしていることから、誕生秘話に海にまつわるお話が多いのも当然かもしれません。
そのひとつには「アクワマリンは、海の精の宝物が浜辺に打ち上げられて石になった」という話が良く知られていますし、「船乗りに恋をした人魚が流した涙が宝石となって打ち上げられ、それを船乗りがお守りにした」という話も有名です。ここから航海の安全・海難防止のお守りとなっているのも、とても自然な成り行きですね。
また、エメラルドと同様に「水に浸してその水で目を洗うと視力がよくなり、眼病も治る」とされています。そういえば海水浴をするようになったのは、もともと病気の療養の効果を狙ったものでしたね。海の大きなパワーと人魚の涙。アクワマリンは雄大さと繊細さ、その二つを併せ持っている宝石。そういえるかもしれません。